Wikipediaに記載されている三柱鳥居は、以下のリストのように、日本全国に10あります。このうち半分以上が、井戸・海・池など何らかの形で水と関係しています。
蚕の社(木島神社)の三柱鳥居
三柱鳥居は、元糺の池の中にあります。ただし、現在は池の水が枯れているのが、普通の状態です。写真は2008年11月撮影のもの。右に見える黒いホースは、地下からくみ上げた水を元糺の池に流すためのものです。木島坐天照御魂神社のストリートビューで見る事ができます。
三囲神社の三柱鳥居
三柱鳥居の下にあるのは、井戸です。蓋がしてあり、今は使われていませんが、中には水が溜まっているのでしょう。写真は2007年に撮影したもの。
右の写真には「三角石鳥居。三井邸より移す。原形は京都太秦・木島神社にある。」という説明があります。木島神社の池の代用として、元々あった井戸を使ったのでしょう。
鳴子稲荷神社の三柱鳥居
この井戸は、手水舎用のものと思いますが、わざわざ、鳥居の下に井戸を掘る必要はないので、三囲神社と同じように、元々あった井戸の上に鳥居を建てたのでしょう。
鳴子稲荷神社の航空写真で見る事ができます。ここまでの三つの神社は、鳥居の下や周囲に人為的に水をもってきています。
和多都美神社の三柱鳥居は2つ
一つは浅い海の中にあります。満潮時には、水に浸ります。上のグーグルマップを最大に拡大すると、不鮮明ながら見る事ができます。和多都美神社 手水舎付近のストリートビュー(360°写真)だと、もう少し鮮明に見えます。わざわざ、海の水を引き込んでいるような感じがします。
二つ目は、亀甲石の近くにあり、航空写真では確認できませんが、ストリートビューで見る事ができます。こちらは、完全に陸の上です。しかも、本殿より奥にあります。
和多都美神社には、(海側から)一之鳥居から五之鳥居まであります。二之鳥居までは、満潮時には、水に浸ります。普通、神社は一之鳥居から参拝します。一之鳥居の沖から参拝に来られるのは、人なのでしょうか、神なのでしょうか。和多都美(わたつみ)とは、海の神を意味します。
和多都美神社には、磯良恵比須という石が祀られています。
稲飯神社の三柱鳥居ストリートビュー
右の方に、水色の藁座(根巻き)がついた三柱鳥居が見えます。左の方に、二つの石柱が見えます。
石柱の文字は神代文字で、右は「スエキアワカミ」と読み、航海の安全を見守る海の守護神・豊漁の神(恵比須神)を指します。左は「トホカミエヒタメ」と読み、航海の安全を願う祈りの言葉です。
南禅寺大寧軒の三柱鳥居
庭園の池の中にあります。庭園の中には人工的な滝もあり、池には常時、水があります。
岐阜県郡上市大和町の三柱鳥居
船戸行雄 岐阜県 県会議員が大和町の三柱鳥居の建立(1994年)に関わった事は、CBCテレビの『イッポウ』が20017年に放送しています。イッポウ登山部が解明(youtube動画)
岐阜県大和町の三柱鳥居の航空写真Googleマップ船戸行雄議員は、「高賀の森 水」の生みの親で、奥長良川名水株式会社を作り、洞戸の水を全国的な商品にするために奮闘されました。この水は、岐阜県関市洞戸の「高賀神水庵」で汲めます。
関市洞戸村 徳積三柱鳥居
徳積三柱鳥居は、送電線が鳥居の上空に建設され、聖地でなくなったと言うことで、撤去されました。今はありません。楕円形の跡地と送電線の航空写真を見る事ができます。
関市洞戸出身の船戸行雄議員は、洞戸村 徳積三柱鳥居の建立にも関わり、三角鳥居の式典に参加しています。
不二阿祖太神宮
しいていえば、河口湖と山中湖の間にある事でしょうか。
不二阿祖山太神宮のGoogleマップ大神教本院
今の所、特に水との関係は、見い出せていません。大神教本院の三柱鳥居のストリートビュー